箕面東高校で市民活動フォーラムが携わる出前授業を見学させていただきました。
ゲストスピーカーの後藤さんは、普段から0歳~90歳までの幅広い世代の人々に工作などを教えるボランティアをされています。
今回の授業は漢字ゲームに、お手製知恵の輪遊びと、学生さんたちと一緒に楽しもうという空気、そして、「自分を磨け!」という後藤さんからの熱いメッセージが共存する場でありました。
「なぜ勉強するのか?」という問いに、みなさんはどうお考えになりますか?「社会の役に立つため」、とはよく言ったものですが、後藤さんの見解は「社会からの借金を返すため」というものでした。
誰しもそれぞれ生活をするけれど、実際には、それに必要なものを皆が互いに分け合うことで生活は支えられている。そのため、自分では作ることのできないモノは、誰かから分け与えていただくモノであり、自分も何かを相手にシェアをして生きていく。
それが生活。しかし、子どもはただ他人の作ったモノを頂く、つまりは「借り」を作る存在なのだ。だから、勉強するということは将来「社会に借りを返す」場面に備えて知識や知恵を貯えるために行う。それが結果的に「社会の役に立つ」。
「なぜ勉強するのか」簡単そうに思えて、本当は難しい問いに自信を持って応える後藤さんは、頼りがいのある男でありながら、やさしさ溢れるオッチャンのようにも見えました。
(レポート:唐﨑翔太)