NPO法人 はんもっく 取材レポート

 

突然ですが、皆さんにとって「自分らしさ」とは何ですか?

 

はんもっくの皆さんは、子育てに奮闘するママさんやその子供さんたちを支援する活動を続けられています。

はんもっくでは、子供同士、大人同士のそれぞれの交流を至るところに見つけることができます。

 

今回見学させていただいたtomtom(トントン) も、はんもっくが主催する数ある活動の一つです。

tomtomでは未就学園児の親子たちが集い、一緒に時間を共有します。子供さんたちが笑顔満点で遊んでいるのを見ていると、こちらも何だかほっこりしてきますね。

 

特徴はというと、子供だけでなく、ママたち、つまりは大人も楽しめる場であるということ。

子供たちが楽しめるゲームや手遊びはもちろん、その一方で随所にママ同士が自己紹介をしたり、座ってゆっくり話ができる時間が設けられています。

そこでは日頃の近況や、幼稚園選択の情報交換と、ママさんたちらしい会話がなされているようです。

(みんなで手遊び)
(みんなで手遊び)
(ハイハイでよーいどん!)
(ハイハイでよーいどん!)

 

このような微笑ましい場を運営するはんもっくの理念の中には、「親が自分らしさを見失わずに、子育てや子どものいる生活に豊かさを感じ、自信と誇りを持てるような社会」という一節があります。

「親にとっての自分らしさ」とは、どのようなものなのでしょうか?

 

参加者のママさんたちに質問をしてみても、「難しい質問ですね」と困り顔。

「自分らしさ」って、急に聞かれれば、私もきっと口ごもってしまうように思います。

 

しかし、「子供も大人も出会わなあかん」と語る、はんもっく代表の福井さんからすれば、親としての自分らしさは、過去の自分らしさの延長にあるといいいます。

 

ママになる前に大切にしていた趣味・仕事といった「自分らしさ」を形作っていたものが、ママになると急に無くなってしまう。

 

ママになった途端に「今までの自分と断絶される」。

加えて、「子育て」という今までの人生とは全く異なる新しい世界に飛び込まなくてはならない、と気負ってしまうママさんも多いようです。

 

そのような喪失感から家に閉じこもり、孤立化していく親子が増える今日この頃。

はんもっくはそのような人々の助け船としても存在しています。

はんもっくでは、子ども同士が互いの交流を通じてじっくり社会性を育て、また親同士もコミュニケーションを取ることで、見失いかけていた「誰かと関わることの楽しさ」や「自分が大切にしていたこと」を思い出していくのです。

(ママさんたちもゲームの中でお喋り)
(ママさんたちもゲームの中でお喋り)

 

また、「ママという条件だけで、年齢も人生のバックグラウンドもそれぞれ異なる人間同士が繋がっていく特殊なコミュニティー、「ママ友」。そのコミュニティーでこれから生きていく練習の場にもなってほしい」、と福井さん。趣味や仕事という、どこか似たもの同士で集まってきたコミュニティーとは、何か異なるのが「ママ友」という社会のようです。

 

「子供も、大人も出会わなあかん」という強い思いで運営されるはんもっくの活動は、「自分らしさ」に口ごもってしまうママさんたち、そしてその子どもたちに、いつの間にかその大切さや必要性を教えてくれているのかもしれません。

(みんなでおもちゃ遊び)
(みんなでおもちゃ遊び)

 

はんもっくでは、tomtom 以外にも、

 

【リフランタ】

・・・お茶会やお灸など、様々なことにチャレンジするママさんサークル

 

【赤ちゃん広場 Linkle(りんくる)】

・・・0~1歳の赤ちゃんを持つ親が交流し、助け合う集まり

 

などが企画されています。親子必見の詳しいはんもっくの情報は以下のホームページから!!

https://minoh-hammock.jimdo.com

 

ぜひぜひご参加を!!

 

 

(レポート:唐﨑翔太)