今回の取材は、大阪大学の学生NGO団体「Tumaini Nyumbani(以下、トゥマイニ・ニュンバーニ)」。
この団体は、ケニアのスラムに暮らすシングルマザー、HIV陽性者を支援する活動を行っています。
活動の様子を見せていただくのに、さすがにケニアまでは行けないので、10月15日に大阪大学の学生たちが中心となって毎年行われている”オクトーバフェストみのお“というイベントに出店されていたブースを訪れ、代表の古川さんとメンバーの中村さんにインタビューをさせていただきました。
トゥマイニ・ニュンバーニは今年で14年目を迎え、現在約10名の大阪大学の学生と、現地ケニアで仲介役をしてくださる方とで活動しています。現在、現地で支援を受けているのは8名のシングルマザー。トゥマイニ・ニュンバーニが最終目標として目指すのは、支援するだけではなく、支援している方たちが将来安定した生活を送れるようになることで、それを実現する手段として、現地のシングルマザーの方たちが作ったカバンやアクセサリーを仕入れて日本で販売し、その売り上げと募金活動で集めたお金を、毎月一定の額で現地へ送っています。
今回取材で訪れた出店ブースでは、現地から届いたカバンと、古川さんと中村さんが現地の布キテンゲとカンガで作ったシュシュを販売していました。あまりの可愛さに私もつい買ってしまいました(^^)
お二人に、この活動をするにあたって意識していることを聞いてみると、「自分達だけの価値観を押し付けない」、「お互いの文化を尊重しながら、一緒にこの活動を進めて行くことが大切」と答えられました。
私がこのインタビューを通して学習したことは、このような活動をする際に「文化を理解する」ということです。私は去年ボランティア活動でカンボジアに行き、現地の孤児院の子供達と触れ合いました。その際に日本での日常生活を話したとき、「?」という反応をされた経験があります。後で調べてみると、カンボジアでは私が話したことは行われないことがわかりました。文化を理解しながら話すということは難しいことかもしれませんが、そういったことが国を超えて交流する際に必要不可欠だと感じました。
私も学校でボランティアクラブをしている立場の者として、今回お話を伺ったお二人と同じように、トゥマイニ・ニュンバーニの目指す最終目標がいつか叶う日が来ると信じています。この様な活動は自分達の行なった行動がすぐに反映されるわけではないので、粘り強く続けることが必要だと感じます。ぜひこの活動がこれからも続いてほしい、そう思いました。
(レポート:大坂 明未)