様々なジャンルの音楽劇やコーラスを行っているグループ「ごった煮座」を取材しました。いったいどんなグループなのか、事前にインターネットで調べた情報だけではもうひとつよくわからない、そこで代表の柴田さんにお聞きしました。
来年で30年を迎える「ごった煮座」は、もともとは萱野小学校の先生方が、ストーリーテリング(伝えたいことを物語仕立てで語ることで聞き手に強く印象付ける手法)・ダンス・落語・手品等、それぞれの得意分野を子供たちに見せることからスタートし、そこにPTAのコーラスグループが加わって現在の形になりました。
傘下に「まあだだよ」という名の混声の合唱団、「ポトフ」という名のソロ(独唱)のグループ、「ララルーチェ」という名のオペラアンサンブルと3つの派生ユニットがあり、それぞれ年1~2回の公演を行っているそうです。そういうと凄い大集団のようですが、メンバーは17~18人で、その方々がユニットに重複して所属されていたり、イベントごとに他の団体やグループと一緒に公演を行うなど、柔軟に活動されているようです。特筆すべきは、長年にわたり民話音楽劇を公演されており、音楽もメンバーの方々が作曲されているそうです。ここまで書いてきて、それでも実態はまだよく掴めませんが、要は音楽好きのメンバーが自分たちの楽しいと思うことを、自分たちで創り上げて、自分たちで演じるという印象です。
(筑波山麓混声合唱団)
お話をうかがった後、いよいよ練習を見学させて頂きました。高校生の方が1名と、他はほとんどがシニアの方々なので、失礼ながら老後の手慰みかなと思っていた部分もあったのですが、実際に聴いてみるとそのレベルの高さには驚かされました。それもそのはず、ほとんどの方が若い頃からコーラスをされていたようです。この日は3日後に控えたメンバーの方の同窓会で披露する曲目の最後の練習で、『あわて床屋』『あんたがたどこさ』『赤とんぼ』といった童謡に加え、母の日にちなみ『母に捧げるバラード』『無縁坂』等の練習をされていました。最後は本番を意識して皆さん並んで歌われましたが、聴衆は私ひとりだけ、なんだか得した気分になりました。
(最後は本番を意識して)
「ごった煮座」は毎週木曜日19時から、らいとぴあ21(萱野中央人権文化センター)で練習されています。メンバーはいつでも募集中とのことで、特に男性メンバーが不足しているように感じました。コーラスに興味のあるかたは一度「ごった煮座」の活動をのぞかれてみてはいかがでしょうか。
■ごった煮座
(レポート:ZH)