『地域とつながる、人とつながる! 新たな出会いの場』
箕面市牧落にある、NPO法人箕面市障害者の生活と労働推進協議会が運営する放課後等デイサービス、『地域交流センターさんかくひろば(以下、さんかくひろば)』を訪れました。
『さんかくひろば』とは地域交流の場で、「障害のある子どもたちが放課後に活動したり交流したりする場所や、地域の人々とのコミュニケーションが少ないから、何とかしよう!」という地域の人たちや当事者の親御さんの思いを受けて設立された施設です。放課後等デイサービスでは、小学校1年生から高校3年生までが利用しています。『さんかくひろば』の中に入ると、左手にたこ焼き売り場、右手に駄菓子屋さんがあり、どちらもボランティアさんによって営業されているそうです。
指導員である川上さんに『さんかくひろば』のコンセプトをお聞きすると、「障害があってもなくても変わらないという理念が根底にあります。障害を特別視することがない社会。『障害あります!』が前面にドンと出るのではなく、健常者も障害者もお互いの違いを認識しつつもフラットに共存できる関係が理想です。障害をもっていて地域と交流する機会が少なく、内に向きがちな子どもたちが外とのつながりを感じられる、そんな場所をつくりたいと考えていました。思い描いていた施設の完成と、それが軌道にのっている今日この頃にとてもやりがいを感じています。ここに来ている子どもたちと関わる毎日が楽しくて笑顔が絶えません」と答えられました。
たしかに、元気いっぱいの笑顔で遊んでいる子どもたちを見ていると、とても微笑ましく、『さんかくひろば』が、障害の垣根なく人となりで、子どもたちを包み込む居場所であることが伝わってきました。
では、ここ『さんかくひろば』で実際に子どもたちがどのように過ごしているのかを紹介しますと、まず、放課後になると送迎車に乗って子どもたちがやってきます。そして、みんな元気いっぱいで「こんにちはー!」と挨拶しながら笑顔で施設に入って来ます。1人ずつ手を洗った後は、中で売っている駄菓子や焼きたてホヤホヤのたこ焼きを買ったり、ボランティアさんと遊んだり、思い思いに過ごします。施設内には10人がけくらいのダイニングテーブルがあり、取材で訪れた時も、子どもたちはそこでおやつを食べていました。
子どもたちに『さんかくひろば』の好きなところを聞いてみると、「毎日のプログラムが楽しい」と答えてくれました。ここでは、子どもたちが楽しめるように毎日なにかしらのプログラムが行われています。私が訪問した日は輪投げでしたが、日によっていろいろな遊びを提供しているそうです。例えばギターを弾ける人やマジックができるボランティアさんが来て披露してもらうなど、子どもたちもすごく喜んでいるようです。
もし、何か一芸をお持ちの方は、子どもたちの前で披露されてみてはいかがでしょうか?
また、長期休み中などは夕方だけでなく一日中施設を開けるので、昼ごはんを一緒に作ったりもするそうです。他にも、地域交流として牧落神社祭りにお菓子釣りの屋台出店や、『劇団でこじるしー』の運営など、地域との関わりを大事にされていることがわかりました。
『さんかくひろば』では、運営を手伝ってくれるボランティアさんを募集中なので、この記事を読んで関心をもたれた方は、ぜひ参加してみてください!
(レポート:加藤さつき・山本明日香)