箕面の山パトロール隊「動物調査&クリーンハイキング」体験レポート

 

 5月19日、箕面の山パトロール隊の「動物調査&クリーンハイキング」に参加しました。

 箕面の山パトロール隊は箕面の山の美化活動を目的に2004年に設立されたNPOです。

 活動内容は大きく3つあります。1つ目は箕面の山のハイキングコースを一般参加者とともに清掃活動しながら山歩きを楽しむクリーンハイキングなど、山をきれいにする活動です。2つ目は不法投棄対策活動として看板を設置等、山にゴミを捨てさせない活動です。3つ目はハイキングマップの作成や企画もののハイキング、イベント等、山を楽しむ活動です。このように箕面の山に関わる様々な活動を展開されています。

 

 今回参加したのは「動物調査&クリーンハイキング」です。ハイキングしながらゴミを拾う通常のクリーンハイキングに加えて、山に設置されているカメラで箕面の山に住む動物の様子を観察しようという企画のハイキングです。ルートは箕面駅→聖天展望台→望海丘展望所までのコースでした。晴天にも恵まれ暑くもなく寒くもなく絶好の行楽日和でした。ハイキングには20名の方が参加。平日はシニアの方の参加が多いそうですが、この日は日曜日ということもあり、お子さんから高齢の方まで幅広い年代の方が参加されました。

 箕面の滝は何度か訪れていますが、ハイキングコースを歩くのは初めてです。ゴミを取るハサミを持ち、途中の道に落ちているゴミを拾いながらハイキングコースを進みます。

 

 コース途中には柿の花、花が下向きに咲くエゴノキ、アケビの木など様々な植物がありました。

 

 途中の展望台で小休止。やや曇がみられましたが、快晴なら府内北部を一望できるロケーションです。

 この日のゴミは総重量0.8㎏でタバコの吸い殻は26本でした。集めたゴミは土のう袋に入れて所定の位置に置き、箕面市のクリーンセンターが回収する流れになっています。

 

 クリーンハイキングの後、動物観察のためカメラの設置地点に向かいます。山道から外れたところにカメラが設置されています。

 

 カメラは箕面の山に30ケ所位くらい設置されており、電池交換などのメンテナンスはいろんな団体と分担して管理されているそうです。カメラには鹿、イノシシ、猿が映っていました。

 

 まさか身近な箕面の山に野生の鹿やイノシシがいるとは思いませんでした。箕面といえば猿が有名ですが、山中に餌場がつくられたので観光客の多いエリアで出くわす機会は減っているそうです。

 近年では猿ではなく鹿が増えすぎていることが問題になっています。鹿はもみじの芽など山の草木を食べるため、森が再生しなくなることが懸念されています。自然保護とそこに住む生き物の共生は難しい問題だと痛感しました。

 今回のハイキングコースで回収したゴミは、空き缶、タバコ、紙くずなど小さいゴミがほとんどでした。場所によっては大型の家電ゴミなどの大型ゴミが不法投棄されていることもあるそうです。

 クリーンハイキングでは回収できないゴミは年に一度の大掃除大作戦(300~400名参加)で回収し、ハイキングで行けない遠方についてはトレイルランニングをされる方や箕面マウンテンバイク友の会の方が参加され、活動されることもあるそうです。

 ハイキングを終えて、きれいな箕面の山はこうした日々の活動によって維持されているのだと実感しました。小鳥のさえずりをBGMに森林浴でリラックスしつつ、清掃活動にハイキングと活動的で、すがすがしい1日でした。ボランティア活動初心者の方にもおすすめです。

 

ハイキング以外にも様々な活動をされていますので、興味をお持ちの方は下記HPをチェックしてみてください。

◆箕面の山パトロール隊 ホームページ
https://minoh-pato.com/

 

(レポート:ST)